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KJSレポート99-2 こんな建築!恥ずかしくないですか? Dハウスグループ会社
基礎立上げの埋込(地盤上げ)による床下換気不良・漏水・外壁通気不備等!
No.99-2 - 2020/12/14
*木造軸組工法【新築】

今回は、レポート99-1に続き、基礎立上げの埋込(地盤上げ)による床下換気不良・漏水・外壁通気不備等についてレポートします。

問題点1.床下換気口の閉塞(埋込)・・・・ 床下換気用キソパッキンの埋込
通気土台水切りの埋込
泥・コンクリート等による鋼板水切りの埋込
問題点2.外壁通気構法(給気口)の閉塞・・・ サイディング板の泥・コンクリート等による埋込
(外壁通気構法(給気口)の埋込)
問題点3.外壁の防水不良等・・・・・・・ 土台水切りを外壁(柱・間柱)に設置
(外壁透湿防水シートの未設置箇所の存在)
▲土台水切り、キソパッキン(換気口部)、サイディング(給気口部)を土で埋込!(NG) ▲土台水切り・キソパッキン(換気口部)、サイディング(給気口部)をコンクリートとシーリングで塞いでいる!(NG)
(壁内結露水・漏水→基礎内へ)
※キソパッキン・土台水切りの埋込が外周壁の16m以上!
(土台木の埋込は外周の46m超!)
部分断面図
▲外壁の通気層(給気口)を塞いでいる!(NG)
▲床下換気口(土台水切りとキソパッキン部)を塞いでいる!(NG)
▲鋼板製水切りを地盤面下に埋込むと早期腐食するためメーカー禁止事項!(NG)
(外装材メーカー、日本窯業外装材協会、JASS27)
〔矢印凡例〕
サイディング板の埋込
外壁通気(給気口)の埋込
通気土台水切り、床下換気キソパッキンの埋込
雨水の侵入路(本来の換気口・給気口)

 ▼本件のように換気口の埋込をすれば、床下への漏水は当然です。ひいては、構造耐力上主要な部分である土台木等の腐朽も必至でしょう。
基礎内漏水(引渡し2か月後) 基礎内漏水

〔コメント〕
 上記のようなことをすれば、遅かれ早かれ漏水の発生は必至であり、さらに床下換気不良(結露・カビ)、及び土台水切りの腐食、外装材の早期劣化・外壁通気の阻害等、建物の耐久性に関わる重大な問題が生じるため、建築知識のある者であれば絶対にしない施工です。

設計図書でも、設計地盤面(GL)から5.0㎝高さの土間コンクリート仕上げとしており、土台木の側面まで地盤を上げる設計とはしていない。また、土台水切り部を塞がなければならない理由など全く無い。それにも拘わらず、何故このようなバカげた施工(埋込)をするのか。

本件(換気口・土台木等の埋込)について建築主側から指摘を受けると「防水措置をしているから問題ない」などと的外れな誤魔化しをする始末!実際に(当然の如く)基礎内漏水が生じているのだから、大いに問題有りでしょう。

Dハウス(グループ会社)及び設計者(工事監理者)の不誠実な対応からすると、設計図書に反していようが漏水しようが知ったことではないということでしょうか。本件建物の建築では、建築士法に基づく設計・工事監理委託契約を交わしている。よって、同社及び当該建築士はその職責を免れません。

本件の掲載ないし公表等は、建築主の方のご意向でもあり、利害関係者の方でお問い合わせがあれば施工会社等の情報を提供します。本件建物では、ほかに絶対にしてはならない極めて悪質で危険な手抜き工事がなされており、当ホームページで随時掲載します。

以上、 KJS山﨑


 
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